「原発即時ゼロ」
先の都知事選の結果を見ると、即時ゼロは正しくないという意見が民意のようです。
私は、即時ゼロっていうのはさすがに難しいでしょうと思っていたのですが、それが正しいかどうか考えてみます。
「原発即時ゼロ」の命題
原子力発電所はすぐになくしましょうという意味としても「なくす」の定義が曖昧なので2パターンを用意します。
- 原子力発電所ならば、即時に全て稼働を停止すべきである
- 原子力発電所ならば、即時に全て廃炉・解体すべきである
もう少し書き換えて
- その発電所が原子力ならば、即時に全て稼働を停止すべきである
- その発電所が原子力ならば、即時に全て廃炉・解体すべきである
というところでしょうか。
「原発即時ゼロ」の対偶
- 即時に全て稼働を停止すべきでなければ、その発電所は原子力ではない
- 即時に全て廃炉・解体すべきでなければ、その発電所は原子力ではない
もう少し書き換えて
- 今、稼働させるべきならば、その発電所は原子力ではない
- 今、残しておくべきならば、その発電所は原子力ではない
「原発即時ゼロ」の考察
残しておくべき、稼働させるべき発電所とは一体何か?
放射能汚染をメインテーマとすれば、原子力以外の発電所であれば何でも良いということになります。もう少し広げて考えると、放射能以外でも自然を汚染することが良くないというテーマになります。
とすれば、残しておくべき、稼働させるべき発電所は再生可能エネルギーによる発電所だけです。
安定的な電力供給をメインテーマとすれば、即時に再生可能エネルギーで原子力発電所分を賄うことはできないため、再生可能エネルギーが広まるまでの間は原子力発電所を稼働させるべきです。
「原発即時ゼロ」の結論
原子力、火力など自然を汚染する恐れの高いものは再生可能エネルギーに置き換えていくべきですが、それまでの間は必要なので使いましょう。
ということで、原発即時ゼロは「偽」です。
再生可能エネルギー推進ということであれば「真」です。
以上