「逆に考えると」
話が行き詰まったときに、逆に考える(言う)とこうだよね、っていう展開があります。
- 大きいから強いじゃなくて強いから大きい
- 偉いから正しいのではなく正しいから偉い
- 上手いから楽しいんじゃなくて楽しいから上手い
などなど。
でも、それで話が進んだとしても逆の話が進んでるだけで、元の命題の正しさは置き去りになっています。
それでいいのか…考えてみます。
「逆に考えると」の命題
逆に考えることの効果からすると、命題は
- 話が進まないときに、逆を考えると進む
- 結論が出ないときに、逆を考えるとまとまる
とします。
「逆に考えると」の対偶
そのまま対偶にすると
- 話が進まないときに、進まければ逆を考えていない
- 結論が出ないときに、まとまらなければ逆を考えていない
くどいので書き直して
- 話が進まないのは逆を考えていないから
- 結論が出ないのは逆を考えていないから
とします。
「逆に考えると」の考察
逆を考えることで必ず話が進んだり結論が出るわけではありませんし、逆を考えなくても結論が出ることも多々あります。
結論を出すには多面的に検討することが大事で、その手段として逆を使っているわけです。話が逸れたり混乱したりするくらいなら、逆を考える価値はありません。また、手段なので逆じゃなくて裏を考えると有効な場面も多いですね。
「逆に考えると」の結論
逆はあくまでも命題ではないので、逆に考えた結果が命題に当てはまるとは限りません。考え方の1つ程度にしておくのが良いです。
ということで「逆に考えると」は「偽」です。
以上